25人犠牲の放火殺人、戸惑いあっても遺族支える 過去の事件教訓に

有料会員記事大阪・北新地のビル火災

荻原千明
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 大阪市北区の雑居ビル4階のクリニックで発生した放火殺人事件は25人の命を奪い、多くの遺族を生んだ。大阪府警は約80人態勢で遺族らに対応。多数の犠牲者が出た過去の事件を教訓に、事前に指定を受けていた警察官らが、遺族の精神的な支援にあたった。

 事件は昨年12月17日午前に発生。府警によると、殺人などの疑いが持たれている谷本盛雄容疑者(61)=同30日死亡=を除き、26人が心肺停止で搬送された。24人が17日のうちに死亡し、1人が21日に亡くなった。関西の4府県に住む20~50代の男女だった。

 犠牲者の遺体は天満署などに安置された。府警は犠牲者の所持品などから身元を調べ、近しい人に連絡を取った。親や子らが駆けつけ、遺体を確認した。

 遺族に声をかけるのが、「被害者支援班」の仕事の始まりだ。今回の事件でも、事前に指定を受けていた警察官らが通常業務を離れて2人1組となり、遺族への付き添いが始まった。

 役割は事件直後の遺族らを支え、精神的な負担を軽減すること。自宅と署の間を送迎したり、司法解剖など刑事手続きを説明したりした。報道機関への対応について相談に乗り、自治体の見舞金制度なども紹介したという。

 通常は事件を管轄する署で担…

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