囲碁名人戦リーグ 優勝候補同士の激突、芝野が好調一力を撃破

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 井山裕太名人への挑戦権を争う囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は17日、一力遼九段VS.芝野虎丸九段の優勝候補同士の大一番があり、芝野が白番中押し勝ちした。これがリーグ初戦の芝野は幸先のいい白星発進。対して一力は1勝1敗の五分に後退した。

 一力は3日前の棋聖戦開幕局で井山に勝ち、前日の中国甲級リーグのネット対局で中国の元世界タイトルホルダーを撃破。向かうところ敵なしだったが、名人戦の大一番で芝野に止められた。

 序盤、芝野は左辺の白模様の拡大にいそしみ、手当てをしていなかった上辺白の一団の急所を一力に突かれた。記者室は「白危うし」の空気が広がったが、芝野は襲いかかってきた一力の黒石を逆に召し捕る強手を放ち、優勢を確立。その後の一力の捨て身の勝負手を退け快勝した。

 名人戦リーグは前期の一力、前々期の井山と、挑戦者は2期連続で全勝優勝しており、芝野は戦前、「一力さんに勝たないと挑戦できないと思っている」と、この一戦にかけていた。まだ1勝0敗と始まったばかりだが、3期ぶりの名人復位に向けて数字以上に意味ある勝利を挙げた。