宮城知事「指示出たら必ず避難を」 津波注意報時の状況巡り呼びかけ

根津弥
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 南太平洋のトンガ諸島の噴火による津波注意報を受けて沿岸部に出された避難指示を巡り、宮城県村井嘉浩知事は17日、「避難指示が出た場合には必ず避難してほしい」と呼びかけた。県内では沿岸14市町が避難指示を出したが、避難所の利用者はピーク時で177人にとどまっていた。

 村井知事は、この日の定例記者会見で避難状況について問われると、「東日本大震災で避難指示に従わずに亡くなった方がたくさんいたことを忘れてはいけない」と強調。「個々の判断で避難すると大変な被害が出る可能性がある」とし、「住民の皆さんが(指示に)速やかに従うことが何よりも重要だ」と訴えた。

 県内では、16日未明に仙台港などで最大70センチの潮位上昇を確認。県は津波注意報の時点で避難指示を出すよう各自治体に求めており、各地で避難指示が出た。

 住民の高台移転がほぼ完了していることなどを理由に避難指示を出さなかった南三陸町については、村井知事は「私はできるだけ避難した方がいいと思う」としつつ、「地域の特性もある。現場を一番よく知る市町村が判断すべきだ」と一定の理解を示した。

 県によると、潮位上昇により、東松島市で漁船2隻が転覆する被害があった。(根津弥)