中国経済にどう向き合う ゼロコロナどこまで、是々非々で取捨選択を

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聞き手 編集委員・吉岡桂子
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 中国は「ゼロコロナ」の徹底でいち早く成長を回復したものの、感染の再拡大が経済活動にも影を落とす。脅威論と崩壊論が交錯するなか、中国経済の実態をいかにつかみ、どう向き合えばいいのか。2人の専門家に話を聞いた。(聞き手 編集委員・吉岡桂子

欧米は是々非々、日本も国益に沿った取捨選択を 東京大学教授・川島真さん

 ――新型コロナで人の往来は止まっていますが、経済は活発です。日本と中国の間の貿易は伸びています。

 「日本で対中感情が悪化しても、同盟国米国と中国の対立が深まっても、日中経済の相互依存関係は無視できないことが浮かび上がりました」

 「米国も同じです。対中デカップリング(切り離し)を提起したが、むしろ貿易は増え、米国の金融機関の対中投資も続いている。グローバル化の下、日米のみならず欧州を含めて、中国との間で切り離し難いサプライチェーンができている。経済安全保障としてのデカップリングは、先端技術に特定した分野で進められるでしょう」

 「同時に先進国の市民社会では、香港やウイグルなど人権をめぐって中国への批判が強まっている。中国が対外関係で強みとして使う経済活動においても、外国企業の誘致が進めにくくなる可能性があって、そのため中国が内需重視へと向かっている面もあります」

中国との間にある隔たりと切り離し難い経済関係。日本は、どう向き合えばいいのでしょうか。記事後半では神戸大学教授の梶谷懐さんに、中国国内の状況や日本の3つの立場などを解説してもらいました。

 ――中国との関係で経済安保はどうあるべきでしょうか。

 「経済安保は中国包囲網から…

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