AIが特殊詐欺の電話探知→区職員が警察に通報 容疑の中3逮捕

岩田恵実
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 特殊詐欺の「受け子」として高齢女性から現金をだまし取ろうとしたとして、警視庁は中学3年の少年(14)=埼玉県草加市=を詐欺未遂容疑で逮捕し、18日発表した。

 女性宅の電話には人工知能(AI)が不審な電話を探知して親族などに知らせる機器があり、警察が現金の受け渡し場所で受け子を待つ「だまされた振り作戦」で少年を取り押さえたという。

 荏原署によると、逮捕容疑は6日、他の人物と共謀し、東京都品川区の80代女性においをかたって「取引先の書類の入ったカバンをなくした。お金を貸してほしい」と電話をかけ、現金をだまし取ろうとしたというもの。少年は取引先の関係者を装い、女性を呼び出した公園に現れたという。

 少年は「インスタグラムで知り合った知人から手伝うように言われてやった」と話しているという。

 被害を防いだのは「特殊詐欺対策アダプタ」と呼ばれる機器で、女性は品川区が今年度に始めた補助事業を使って設置していた。

 今回は機器によってうその電話に気付いた区職員が署に通報した。区によると、事業を通して被害を防いだのは今回が初めて。署は自治体の補助制度を活用し、こうした機器を活用するよう呼びかけている。(岩田恵実)