大勢に体を見られて・・・ 患者の苦痛、医療者は寄り添って

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机美鈴、田中ゑれ奈、杢田光
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 デリケートゾーンの受診に関するアンケートで、「医師の発言に傷ついた」「内診でつらい思いをした」といった回答を紹介したところ、女性たちから共感の声がいくつも寄せられました。医療者はこうした指摘をどう受け止めるのでしょうか。

 〈乳がんで通院している20代の会社員女性は、入院や検診でのつらい体験が忘れられないと話します〉

 乳房を部分摘出して入院していたときのこと。手術後の数日間、毎朝7、8人の男性医師にベッドを取り囲まれました。手術の経過を見るためとは分かっていても、パジャマをたくしあげた状態で胸をじろじろ見られるのが本当につらかった。医師の人数を減らしたり、主治医以外は撮影した写真を見たり、患者の負担を減らす工夫をしてもらいたかったです。

 数年前の子宮がん検診では、下半身に器具を入れられると強く痛みました。女性医師に痛いと伝えると、「あんまり痛がると中が傷つきますよ」と冷ややかな対応で、そのまま続けられました。同じ女性なのに寄り添ってもらえなかったことに絶望を感じて、検査の時期になると震えと動悸(どうき)が止まらなくなりました。

 その先生とは会う気になれず、別の婦人科へ。担当のおじいちゃん先生は、優しく声をかけて励ましてくれました。体の痛みは同じでも、恐怖心は減りました。医療現場の方たちには、患者さんの気持ちに寄り添う対応を心がけてほしいです。

 〈60代の女性は高校生の頃の経験が頭から離れないと言います〉

 重い生理痛で大学病院を受診しました。

 診察室は暗く、おなかの位置にカーテンがありました。でも途中、誰かが窓の暗幕を開けたらしく、向こう側の様子がカーテン越しに影となって見えた。そこには、大勢の人の頭が映っていました。

記事後半では、オンラインの医療相談事業を手がける産婦人科医の重見大介さんのインタビューをお届けします。

 待合室で診断を待っていると…

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