「誰が聴くんだよ、この歌」 松下洸平、売れずにやめた歌手時代

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定塚遼
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 歌いながら絵を描く、「ペインティング・シンガー・ソングライター」。俳優・松下洸平はそんな肩書で世に出た。軸足は舞台、テレビへと移り、朝ドラでも主要な役を演じるなど、俳優として確固たる地位を築いた。だが昨年、ミュージシャンとして「再デビュー」を果たした。

写真・図版
松下洸平=ビクターエンタテインメント提供

 高校3年生のころ、ウーピー・ゴールドバーグ主演の映画「天使にラブ・ソングを2」を観(み)た。気がつくと、涙がボロボロとこぼれ、止まらなくなっていた。「歌ってすごいものなんだな」。自分に歌の才能があると思ったことは「一度もなかった」というが、それでも歌手を一生の職業として志した。歌を磨くため、音楽の専門学校へと進んだ。

 仲間とバンドを組み、ボーカリストとして活動した。専門学校を卒業して1年あまりで大手レコード会社・ビクターエンタテインメントから声がかかり、デビューが決まった。

 歌がうまいのは歌手の絶対条件。だがそれだけでは引きがなかった。

 「君、絵が描けるだろう? …

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