第3回バイデン氏も米国第一? ウクライナで試される台湾有事への覚悟

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ワシントン=高野遼
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バイデン政権1年㊦

 ウクライナ国境に迫る10万人規模のロシア軍による軍事侵攻を食い止められるか。バイデン政権は今、その外交力を試されている。

 下院外交委のマッコール筆頭委員(共和党)は12月に出した声明で、ロシアに屈することで米国の威信を損ねないよう政権に訴えた。「(ウクライナの)キエフから(台湾の)台北にまたがる米国の信頼性は、これ以上の打撃にはもう耐えられない」

 念頭にあるのは、「悲劇的」(マッコール氏)な結果を生んだアフガニスタンからの米軍撤退で、すでに米国の信頼性が大きく傷ついているという認識だ。イスラム主義勢力タリバンの復権を尻目に、逃げるように撤退した米国は「アフガニスタンを見捨てた」と批判を受けた。以来、米国の「信頼性」が疑問視される場面が増えている。

トランプ前大統領が米国第一を掲げ、同盟国を振り回した米国。バイデン氏は「信頼される米国」を取り戻すことを目指しましたが、思い描いたようにはいかないようです。

 ニューヨーク・タイムズ紙に…

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