アイドルライブ中の放火認める 検察側「出入り禁止を逆恨み」と主張

吉田博行
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 徳島市で昨年3月、ご当地アイドルグループのライブが開かれていた雑居ビルに放火したとして、殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた無職岡田茂被告(39)の裁判員裁判の初公判が18日、徳島地裁であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、被告は事件当日、京都アニメーションの第1スタジオが放火され、36人が犠牲になった事件の関連動画を見た後、放火したと主張した。

 検察側は冒頭陳述で、被告はグループ事務所から出入り禁止にされたことを恨み、携帯電話で京アニ事件の関連動画を見た後、携行缶で現場にガソリンを持ち込んだと主張。グループメンバーの卒業ライブが催されていた4階の74人を殺害しようと考え、ガソリンをまいて放火したとした。

 弁護側は冒頭陳述で、被告の動機について、社会から逸脱する行為をして友人や家族との関係を断ち切りたいと考え、京アニ事件を思い出したと説明。「積極的に誰かを殺したいと考えていたわけではない」として、減刑を求めた。

 昨年12月に大阪市北区のクリニックで起きた放火殺人事件では、死亡した容疑者の住宅から、京アニ事件や今回の放火事件を伝える新聞記事が見つかった。(吉田博行)