みんなに愛されたい昆虫食 未来のたんぱく源、姿を変えて食べやすく

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神田明美
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 持続可能なたんぱく源として注目される昆虫。とはいえ、昆虫の形が残っていると食べるのに抵抗感を覚える人も多い。そこで、粉末やペースト状態にして、日常的に食べやすくする工夫が出ている。「定着のため、特別な食べ物という見方を無くしたい」。売り出す事業者からは、そんな思いが聞こえる。

 昆虫の重さ当たりのたんぱく質は、家畜の肉とも遜色ない。一方で、牛や豚の飼育に比べて、育てる際のエサや水、土地、エネルギーは大幅に少なくてすむ。将来の世界人口増加にともない、不足が見込まれるたんぱく源になり、環境への影響も少ない持続可能な食料として期待されている。国連食糧農業機関(FAO)も、「未来のたんぱく源」として推奨している。

 昆虫食普及のカギを握るのは、一部の愛好家が食べるものではなく、多くの人が食べられるようにすることだ。

 2018年に昆虫食事業を始めた「エリー」(東京都)は、蚕のサナギを粉末と練り状に加工している。日本では、サナギをつくだ煮にして伝統的に食べてきた地域があるが、サナギそのままの形のため苦手と感じる人も多い。ただ、蚕には、たんぱく質に加えて、多くの必須アミノ酸ビタミンB2なども含まれる。

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