孤立するトンガ、救助阻む島国特有の事情 専門家「どう届けるか」

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ジャカルタ=半田尚子
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 海底火山の噴火があったトンガは約170の島からなる。同じく約1万7千の島を抱えるインドネシアも国内に120超の活火山を抱える火山大国だ。昨年12月のスメル山の噴火の際に対応に当たった国家防災庁のアブドゥル・ムハリ氏に火山災害ならではの復旧の難しさについて聞いた。

 ――今回のトンガ諸島の噴火をどのように見ていますか?

 海底火山の噴火による津波が広く太平洋沿岸部にまで到達したことが印象的でした。津波は地震によるものと考えがちですが、今回の津波は海底火山の噴火が引き起こしました。

 トンガの噴火による津波が日本や米国西海岸に到達したのは、海底の地形が影響しています。津波が外洋に広がる際、深海では陸地など地表との摩擦がないため、エネルギーが減少せず、海底の海溝によって津波の高さが増幅されます。トンガで記録された津波と日本で記録された津波の高さがほぼ同じだったのはこういった要因からです。

 太平洋の西側には世界最深で深さ1万メートルを超えるマリアナ海溝があります。マリアナ海溝付近にも似たような海底火山があります。ここで噴火が起きたらどうなるでしょうか。トンガは私たちに海底火山の危険性について考えるべきだと伝えています。

どこへ救助に向かうか 二次災害の懸念も

 ――火山災害からの復旧にはどのような特徴がありますか?

 救援隊が被災地に到着すると、余震や様々な後追いの自然現象に直面することになります。救援に入ってからも、火山灰による影響を受け続けます。再噴火の恐れもあり、被災地に入るタイミングを見極めることも難しいと思います。

 現地入りする前に、事前に衛…

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