トンガは「リスク度」3位 1位はどこ、日本は? 報告を読み解くと

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軽部理人
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 南太平洋のトンガ諸島であった海底火山の大規模噴火は、トンガに津波と降灰による大きな被害を与えました。そんなトンガは大型サイクロンや地震も頻発する「災害大国」。世界各国を災害リスクの観点から順位付けしている「世界リスク報告」(2021年版)では3位になっています。そのトンガをも毎年、上回っている国はどこなのか。日本についての記述と合わせて、「世界リスク報告」を読み解いてみました。

トンガ、常に災害リスクに直面

 トンガ諸島は、日本や米大陸、インドネシアなどと同じ環太平洋火山帯の一部。国土のすぐ東側に深さ約1万メートルのトンガ海溝が南北に延び、周辺は地震や火山の噴火が多発しています。14~15年にかけての噴火では火山灰などの影響で国際便が相次いで欠航。14年1月にはサイクロンで3500人以上が家屋を失い、06年5月には、島近くを震源とするマグニチュード(M)7・8の地震がありました。

 ドイツの国際NGOなどでつくる団体は毎年、「世界リスク報告」を作成。その21年版によると、トンガは181カ国中の3位に位置づけられています。これまではほぼ毎年2位でしたが、21年は同じオセアニアのソロモン諸島が上回り、3位となりました。

 この報告書は、地震や台風、サイクロン、洪水、干ばつ海面上昇などを「Exposure」(危険度)という項目で、インフラや食糧事情、社会、政治情勢などを「Vulnerability」(脆弱(ぜいじゃく)性)という項目でそれぞれ数値化し、国別の「リスク度」を決めています。

 例えば、ある国で災害が頻発して「危険度」が高かったとしても、インフラが強靱(きょうじん)だったり支援体制がしっかりしていたりして「脆弱性」が低ければ、「リスク度」は低くなります。一方で「危険度」は低いにもかかわらず、政府が混乱しているなどして「脆弱性」が高い国では、「リスク度」が高くなる可能性もあります。

 21年の報告書によると、トンガの「危険度」は全体の3位で、常に災害リスクに直面している国であることが分かります。「脆弱性」は高くないものの、「危険度」があまりに高いため、「脆弱性」の低さを打ち消す形で全体の「リスク度」も3位になりました。

2011年以降、1位の国は毎年同じ

 では、そんなトンガをも「リ…

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