塗料メーカーの神東塗料が水道管の塗料に規格外の原料を使っていた問題で、水道管メーカーが18日、自粛していた出荷を相次ぎ再開した。複数の原料のうち一部は水質に影響しないと確認されたためだ。東京都と全国20の政令指定都市のうち、半数以上で水道管の関連工事が約1週間中断されたが、各地の自治体は再開に向けて動き始めた。
問題の塗料は、多くの水道管に採用される「ダクタイル鋳鉄管」に使われている。日本水道協会が定める規格にない合成樹脂原料が含まれていることが判明、同協会が水道管メーカーに出荷自粛を要請していた。
日本水道協会は17日、安全性に疑念が生じた神東塗料製の一部について「衛生上の問題はない」として自粛要請を解除。ダクタイル鋳鉄管でシェア6割のクボタは18日、神東塗料の製品を使った水道管の出荷を再開すると発表した。鉄管大手の栗本鉄工所も、関連製品の出荷を再開する。
業界団体の日本ダクタイル鉄…