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新型コロナ、妊婦は「症状重くなりやすい」 国内初の大規模報告

新型コロナウイルス

姫野直行
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 新型コロナウイルス感染症で入院した患者を分析した結果、妊婦の方が中等症や重症になる割合が高かったと、国立成育医療研究センター国立国際医療研究センターの研究チームが18日発表した。中等症以上の妊婦は糖尿病など何らかの持病があるか、妊娠中期以降(14週から)の人が多かった。妊婦の新型コロナの症状に関する国内の大規模な報告は初めてという。

 国立国際医療研究センターが全国の医療機関から集めているコロナ患者のデータをもとに、2020年1月~21年4月に入院した15~44歳の女性患者約4千人を分析。妊娠以外の背景をそろえて妊婦187人と非妊婦935人を比較した。

 その結果、中等症から重症となった妊婦は18人で9・6%、非妊婦は46人で4・9%と妊婦の割合の方が高かった。集中治療室に入ったのは、妊婦が6人で2・4%、非妊婦は45人で1・2%。死亡は妊婦1人で0・4%、非妊婦3人で0・1%だった。

 すべての妊婦患者254人のうち軽症は224人、中等症から重症は30人だった。

 国立成育医療研究センター感染症科の庄司健介医長は「妊婦の方が症状が重くなりやすいことがわかった。家族からの感染が多いので、妊婦自身も家族も感染には気をつけてほしい」と話す。

 今回の研究は、デルタ株やオミクロン株が流行する前のもの。今後変異株による影響を調べるための基礎データになるという。

 研究結果は米国感染症学会の「Clinical Infectious Diseases」に掲載された。(姫野直行)

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