欧州議会議長にメツォラ氏選出 女性は3人目、マルタ出身の中道右派

ブリュッセル=青田秀樹
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 欧州連合(EU)の欧州議会は18日、新しい議長に地中海の島国マルタ出身のロベルタ・メツォラ氏(43)を賛成多数で選出した。女性議長は、2002年まで務めたフランスのニコル・フォンテーヌ氏に次いで3人目。任期は次の欧州議会選挙がある24年の半ばまで。

 メツォラ氏は、マルタのほかベルギーでも法律や政治を学び、ブリュッセルにあるマルタ政府代表部に勤務。EUの外相にあたる外交安全保障上級代表のスタッフを務めた後、13年に欧州議会の議員に当選し、中道右派の「欧州人民党」に所属して欧州議会の副議長に就いていた。

 同議会は、ロシアや中国に対して強い姿勢をとってきた。メツォラ氏は議会での演説や記者会見で「民主主義や法の支配を揺るがす試みを欧州議会は決して許さず、結束を緩めることはない」とし、「独裁者が我々を分断することはできない」と語った。

 欧州議会の議長は、中道の2大政党グループから2年半ごとに、交互に選ばれることが多い。11日に死去したサッソーリ前議長は中道左派「社会民主進歩同盟」に属し、1月に退任する意向だったとされる。(ブリュッセル=青田秀樹)