シャモのくちばし切った疑い、養鶏場を捜索 「闘鶏の練習場だった」

竹中美貴、上保晃平
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 シャモのくちばしや爪を切るなどして傷つけた疑いがあるとして、千葉県警柏署が、柏市内の養鶏場動物愛護法違反(虐待)容疑で家宅捜索していたことが、捜査関係者への取材でわかった。署はくちばしなどを切られたシャモ38羽などを押収した。柏市でも飼育の改善を行政指導する方針だ。

 捜査関係者によると、同市内の養鶏場への家宅捜索が行われたのは13日。傷ついたシャモのほか、くちばしを削るための研磨機などを押収した。養鶏場関係者は「闘鶏の練習場だった」と説明しているといい、署では虐待の期間や被害の規模などを慎重に調べている。

 昨年5月にこの養鶏場を視察したという動物保護団体によると、敷地内の鶏舎にはシャモの死体や骨が複数転がっていたという。シャモは木箱に1羽ずつ入れられており、餌も食べられないほど短くくちばしが切られたり、目や頭につつかれたような痕があったりしたという。闘鶏場のような施設も敷地内で確認した。

 柏市などによると、闘鶏行為自体は法令で禁止されていない。市は県警の捜査の進展を待って、今後動物愛護法に基づき飼育の改善を行政指導する方針。

養鶏場関係者「闘鶏や鶏同士のケンカが原因」

 県警の家宅捜索を受けた柏市内の養鶏場関係者の男性が18日、朝日新聞の取材に応じた。

 男性によると、飼育していたシャモの大半が鑑賞用で、一部が闘鶏用だったという。闘鶏に使われていたシャモを飼育しており、仲間内で「練習試合」をすることもあったといい、「処分するのはかわいそうだから飼っていただけだ」と説明した。

 シャモが傷を負った理由については、闘鶏や鶏同士のケンカが原因だったとした。一方で、人為的に一部の鶏のくちばしや爪を切ったことも認めた。今回動物愛護法違反の容疑で家宅捜索を受けたことについては、「食肉用に殺すことは問題ではないのに、鑑賞用となるといけないのか」などと話した。(竹中美貴、上保晃平)