マイクロソフト、米ゲーム大手約7.9兆円で買収へ 仮想空間へ対応

サンフランシスコ=五十嵐大介
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 米マイクロソフト(MS)は18日、米ゲーム開発大手アクティビジョン・ブリザードを687億ドル(約7・9兆円)で買収すると発表した。MSによる買収では過去最大の規模となる。MSはゲーム機「Xbox」などを扱っており、ソフト開発を強化する。ネット上の仮想空間「メタバース」への対応も急ぐ。

 MSによると、買収が実現すればソニーや中国IT大手テンセントに次ぐ世界3位のゲーム企業になるという。規制当局の審査などをへて、2023年度中の買収をめざす。

 アクティビジョンは戦争を題材にしたシューティングゲーム「コール・オブ・デューティ」やパズルゲーム「キャンディー・クラッシュ」などを展開している。世界で4億人近い月間利用者を持つ。

 MSは2500万人超が利用する定額サービス「ゲームパス」向けに、アクティビジョンのゲームを投入する。

 MSのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は声明で「ゲームはエンターテインメントの中で最も力強い分野で、メタバースのプラットフォームの開発で重要な役割を担う」とコメントした。

 14年に就任したナデラ氏は、巨額の事業買収を重ね、多角化を進めてきた。16年にビジネス向けSNS「リンクトイン」を262億ドルで買収すると発表した。トランプ前政権が20年、中国発の動画アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国での使用を禁止する意向を示した際には、ティックトックの米国事業買収にも意欲を示していた。

 アクティビジョンは昨年、性別で従業員の給与に差をつけているなどとしてカリフォルニア州当局から提訴されており、株価が低迷していた。(サンフランシスコ=五十嵐大介