津波で被害か、「全住宅が倒壊」の島も トンガ噴火、なお見えぬ全容

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シンガポール=西村宏治、ローマ=大室一也
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 海底火山の大規模噴火が起きたトンガで、今後、小島での大きな被害が明らかになる可能性が出てきた。「すべての住宅が倒壊した」島もあるといい、国連人道問題調整事務所(OCHA)も、こうした小さな島の状況を「特に懸念している」と説明した。

 18日、地元政府が初めて公式の声明を発表した。3人の死者が確認されたほか、複数のけが人が出ているという。

 トンガでは30を超える島に住民がいる。現時点で特に深刻な被害がわかっているのは中部ハーパイ諸島だ。標高の低い小さな島は津波の被害に遭ったとみられ、政府は同諸島のマンゴ島では「全住宅が倒壊」したと報告。フォノイフア島では「2棟を残しただけ」とした。オーストラリア軍とニュージーランド軍が17日に実施した上空からの視察でも、両島で深刻な被害が確認されていた。

 数十人が両島では暮らしていたとみられる。政府はこうした島から近隣のやや大きなノムカ島への避難作業を開始した。ただ、ノムカ島も大きな被害を受けているという。

 一方、OCHAは18日、スイス・ジュネーブで会見を開き、トンガ人や英国人ら計3人の死亡が確認されたほか、家屋50棟が全壊、100棟が損壊したと発表した。火山灰や海水の流入で水源が汚染されている可能性があり、トンガ政府は国民にボトル入りの水を飲むように勧めているという。

 また、世界保健機関(WHO)によると、首都ヌクアロファがあるトンガタプ島では火山灰が2センチほど積もっており、大気汚染などが心配される一方、病院や医療関連の倉庫に被害はなく、医療機関は機能しているという。同島の南東にあるエウア島では89人が避難所に避難しているという。(シンガポール=西村宏治、ローマ=大室一也)

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