米・ヒューストンで毎年開かれる国際キルトフェスティバル主催のキルトコンテストで昨秋、日本人がグランプリを受賞した。盛岡市の千葉幸子さん(63)。3人の娘を育てながら寝る間も惜しんで針を手にしてきた。家族にあきれられながらも「自分の納得できる作品を作りたい」と31年その道を突き進み、「世界一」を手にした。
「本当かな?」。夜中に届いた受賞を知らせるメールを何度も読み返した。
世界最大級のキルトコンテストで頂点を極めた作品は「RONDO(輪舞)」。202センチ四方の大作で、1年半をかけて完成させた。
深い紺色をベースにしたグラ…