数Ⅰ・A、過去最低の40点 共通テスト平均点、中間集計を公表
15、16日に行われた大学入学共通テストの平均点(中間集計)を、大学入試センターが19日午後、発表した。予備校や受験生から「昨年よりも難しくなった」との声が出ていたが、昨年の確定結果と比べると、数学Ⅰ・Aが17・43点低い40・25点、数学Ⅱ・Bが14・04点低い45・89点、生物が22・56点低い50・08点となるなど、理系科目を中心に平均点が下がった。
他の科目では、日本史Bが9・34点低い54・92点、化学は8・14点低い49・45点。国語は8・72点低い108・79点だった。
1990年に始まったセンター試験以降の確定結果と比べると、数学Ⅰ・A、化学、生物などが現時点では過去最低となっている。平均点の最終集計は2月7日に発表される予定。
英語はリーディングが4・49点高い63・29点、リスニングは4・4点高い60・56点。世界史Bと現代社会も昨年よりも平均点が上がり、それぞれ68・01点、63・13点だった。
一方、29、30日に47都道府県で設定されている追試験の受験は、1657人が認められた。
南太平洋のトンガ諸島で起きた海底火山の大規模噴火で16日未明に津波警報・注意報が出されたことを受け、岩手県立大宮古短期大学部の会場では16日の試験が中止となったため、同会場で受験予定だった受験生181人は再受験の対象となった。(三浦淳)
大学入学共通テスト(15、16日実施)の平均点
※中間集計。教科名の後のかっこ内は配点、平均点の後のかっこ内は昨年の得点調整後の平均点。★はこれまでの確定平均点と比べて過去最低、☆は過去最高
【国語(200点)】
●国語 108・79(117・51)
【地理歴史(100点)】
●世界史A 47・59(46・14)
●世界史B 68・01(63・49)
●日本史A 41・43(49・57)
●日本史B 54・92(64・26)
●地理A 53・65(59・98)
●地理B 61・15(60・06)
【公民(100点)】
●現代社会 63・13(58・40)
●倫理 63・70(71・96)
●政治・経済 58・98(57・03)
●倫理、政治・経済 69・89(69・26)
【数学①(100点)】
●数学Ⅰ ★22・86(39・11)
●数学Ⅰ・数学A ★40・25(57・68)
【数学②(100点)】
●数学Ⅱ 35・15(39・51)
●数学Ⅱ・数学B 45・89(59・93)
●簿記・会計 47・20(49・90)
●情報関係基礎 59・84(61・19)
【理科①(50点)】
●物理基礎 31・46(37・55)
●化学基礎 29・08(24・65)
●生物基礎 ★25・15(29・17)
●地学基礎 ☆36・59(33・52)
【理科②(100点)】
●物理 61・97(62・36)
●化学 ★49・45(57・59)
●生物 ★50・08(72・64)
●地学 54・75(46・65)
【外国語(100点)】
●英語リーディング 63・29(58・80)
●英語リスニング 60・56(56・16)
【外国語(200点)】
●ドイツ語 126・73(119・25)
●フランス語 ★115・16(129・68)
●中国語 166・25(160・34)
●韓国語 139・73(144・87)

大学入学共通テストの問題と解答を速報中
最新ニュース、時間割、受験生応援企画などをお届け。試験当日は問題と解答を速報します。[もっと見る]