ガソリン168.4円、2週連続値上がり 来週にも170円突破か

新田哲史、ロンドン=和気真也
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 原油価格の高騰を受けてガソリンが値上がりしている。日本エネルギー経済研究所石油情報センターは19日、17日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)が1リットルあたり前週より1・9円高い168・4円だったと発表した。値上がりは2週連続だ。来週にも約13年ぶりに170円に達し、政府の補助金が出る可能性がある。

 灯油はタンク1個分の18リットルあたりで前週より24円高い1958円で、2週連続の値上がり。センターによると、石油元売り各社は20日以降の卸売価格を2円程度引き上げる予定だ。来週もガソリンや灯油の価格は値上がりするとみられる。

 政府はガソリンの平均価格が170円に達した場合、石油元売り各社や商社の29社に1リットルあたり最大5円の補助金を出す。税金を投入して小売価格の上昇を抑えようとしている。灯油や軽油、重油も対象となる。

 来週26日公表の調査で170円以上になれば、経済産業省は同日に補助金の支給単価を示す予定だ。元売り各社は補助金分を卸売価格に反映すると表明しているが、小売価格が十分に抑えられるかどうかは不透明だ。経産省は全国約2万9千カ所のガソリンスタンドについて、電話などで価格を確認するという。

 ガソリンや灯油などの値上がりは家庭や企業の重荷になっている。税金を投入してでも価格を抑えるべきだとの意見もある。一方で、値上がりしているものはほかにもあるのに、ガソリンなどに補助金を出すことは不公平だとの見方もある。市場の価格形成をゆがめるとも指摘される。

 原油価格はここに来て急騰している。19日の米ニューヨーク商業取引所で、国際指標となる「米国産WTI原油」の先物価格は一時、1バレル=87ドル台をつけ、約7年3カ月ぶりの水準まで上昇した。コロナ禍からの回復を見込んで、石油の需要がふくらむ。産油国であるアラブ首長国連邦(UAE)にイエメン武装勢力が攻撃を加えたとの報道も、供給が混乱するとの観測から買いにつながった。(新田哲史、ロンドン=和気真也)