21年の訪日客は24万人、コロナ前から99%減 統計開始以来最少

初見翔
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 日本政府観光局は19日、2021年の訪日外国人が24万5900人(推計値)だったと発表した。1年を通して新型コロナウイルスの感染拡大による入国制限が影響し、統計を始めた1964年以降最少となった。

 コロナ前の19年(3188万2049人)と比べると99・2%の減少。1~3月は、観光客が入国していた20年(411万5828人)と比べても94・0%減った。これまでで最も少なかったのは統計を始めた1964年の35万2832人だった。

 観光を目的とした外国人の入国は、新型コロナの感染が世界的に拡大した20年3月から止まったままで、この間の入国者はビジネス目的や東京五輪関係者、技能実習生、留学生らが大半を占める。

 政府は国内の感染状況が落ち着いていた昨秋、観光目的の外国人の入国再開に向けた検討を始めたが、変異株「オミクロン株」の出現で中断し、再開のめどは立っていない。(初見翔)

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