世界がゼロをめざす意味 気候変動、資源循環の潮流は止まらない

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編集委員・石井徹
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 世はゼロばやりだ。肥満や痛風が気になるビール好きの私は、低カロリーや低糖質より、ゼロカロリーや糖質ゼロの商品に手が伸びる。

 気候変動問題でも、世界はゼロに向かっている。昨年11月の国連気候変動会議(COP26)は、今世紀半ばまでに世界の温室効果ガス排出を実質ゼロにしなければ実現できない「1・5度」を共通目標にすることに合意した。

 楽な道ではない。昨年8月に公表された国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書は、どんなに厳しい対策を取っても一時的には産業革命前からの平均気温の上昇が1・5度を超える可能性があると指摘した。

 これに対して「実現不可能な目標は持つべきではない」と言う人がいる。その中には、1997年の京都議定書で決まった日本の削減目標や、再生可能エネルギーの拡大に反対していた人たちもいる。エネルギーの潮流が化石燃料や原子力から再エネへと変わっても信念を曲げようとしない人たちもいる。

 それでも、脱炭素に向かう世…

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    露木志奈
    (環境活動家)
    2022年1月24日22時56分 投稿

    【視点】自治体・企業・消費者、この3つのパートが別々の役割を持っているからこそ、各パートそれぞれが変わることが世の中を変えていくことだと改めて感じました。自治体は、ルールを変えて環境に優しい行動ができる仕組みを作ること。企業は、生産過程から消費後ま