政府の経済・財政試算「楽観的過ぎ」 サントリー新浪氏ら委員が批判

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榊原謙
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 政府が中長期の経済・財政見通しを示した14日の経済財政諮問会議で、民間議員から「楽観的過ぎる」といった批判が出ていたことが分かった。財政健全化の指標となる国と地方の基礎的財政収支プライマリーバランス=PB)について、前回試算よりも1年早い2026年度に黒字化するとの説明だったが、経済財政政策の「司令塔」のメンバーらも額面通りには受け取らなかったようだ。

 内閣府が19日、諮問会議の議事要旨を公表した。

 試算は23~26年度の実質経済成長率が1・9~2・6%となる「高成長シナリオ」をもとに、歳出削減の努力を続ければ政府が目標とする25年度の黒字達成も「視野に入る」とし、岸田文雄首相も「目標年度の変更が求められる状況にはないことが確認された」と発言した。ただ、サントリーホールディングス新浪剛史社長は「民間の試算に比べるとかなり楽観的。過去の試算の実現度合いを見れば、試算の信頼性が落ちていると思わざるを得ない」と指摘。「25年度PB黒字化を死守するために数合わせをしたのではないかといった疑念を持たれてはいけない」とも述べた。

 東京大大学院の柳川範之教授…

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    林尚行
    (朝日新聞政治部長=政治、経済、政策)
    2022年1月20日8時50分 投稿

    【視点】昨年6月、2026年度のPB黒字化を「予言」していた人がいます。当時の麻生副総理兼財務相です。大臣室でインタビューした際、コロナ禍で空前の財政出動をする中でも、政府が目標としてきた25年度の黒字達成は1年遅れくらいで実現しそうだ、と語ってい