世界3大映画祭の一つ、第72回ベルリン国際映画祭の長編コンペティション部門などのラインアップが19日、発表された。コンペに次ぐエンカウンターズ部門に三宅唱監督の「ケイコ 目を澄ませて」が選ばれた。最高賞の金熊賞を競う長編コンペ部門に日本作品は入らなかった。
エンカウンターズ部門は2020年に新設され、幅広い作品を集める部門として注目される。映画は、元プロボクサーの小笠原恵子さんの自伝「負けないで!」を原案に、耳が聞こえないプロボクサーのケイコ(岸井ゆきの)と、視力を失いつつあるトレーナー(三浦友和)の交流を描く。
三宅監督は「国際映画祭とは、普段は異なる環境や言語で生きる人々がともに、スクリーンに映るもう一つの宇宙をはじめてみつめる、出会いや遭遇の場でもあると受け止めています。多くの方が、最高に素晴らしい役者たちに出会い、驚く日が楽しみです」とコメントを出した。日本では今年の公開が予定されている。
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