トンガ首都は数十の住宅が全半壊、飲料水求め行列 JICA支所報告

有料会員記事

佐藤達弥
[PR]

 南太平洋のトンガ諸島で起きた海底火山の噴火をめぐり、現地に支所がある国際協力機構(JICA)が19日、朝日新聞の取材に対し、支所から報告された被害状況を説明した。首都がある島で津波などによる住宅の全壊と半壊が数十件ずつあったほか、首都のATMが停止し、現金を引き出せない状態になっているという。

 JICAは首都ヌクアロファにある支所から1日1回、衛星電話で被害状況などの報告を受けている。それによると、首都のあるトンガタプ島では津波などの影響で、住宅の全壊と半壊の被害が数十件ずつあったと、トンガ政府が現地の各国外交団などに説明した。住宅被害を受けた人たちは行政側が設けた避難施設に身を寄せているという。

 首都では断続的な停電はあるものの、通電はしている状態で、水道は電気ポンプで地下水をくみ上げる方式のため基本的には使える状態だという。ただ、水道のない郊外では、雨水をためるタンクに火山灰が入って使えなくなり、飲料水を買おうとする住民が首都の商店の前で行列を作っているという。

 首都の道路には数センチの厚さで火山灰が積もっており、行政側が除去作業を続けているが、街では車も走っているという。一部の店舗は閉まっているが、営業している店もあり、現時点で水不足や食糧不足が起きているとの報告は入ってきていないという。

 政府が公式に発表している死者数は3人で、けが人などの詳細な情報はまだない。トンガタプ島以外の離島の被害状況は、通信が途絶えているため全容を把握できない状態だという。

「物資は必要だが人は来ないでと言うかもしれない」

 支所の報告によると、トンガ…

この記事は有料会員記事です。残り403文字有料会員になると続きをお読みいただけます。