黄金色のナマズ、多摩「区民」の仲間入り 特別住民票を交付

佐藤英法
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 【神奈川】多摩川釣り上げられた黄金色のナマズ「たまずん」に対し、川崎市多摩区は19日、特別住民票を交付した。たまずんが暮らす二ケ領せせらぎ館(同区宿河原1丁目)で式典があり、「区民」の仲間入りをした。

 たまずんは2020年6月、川崎市高津区の多摩川で釣り人に捕獲された。川崎河川漁業協同組合からせせらぎ館に寄贈され、名前は市民から募った。式典で藤井智弘多摩区長は「たまずんの話題は元気を与えてくれる。多摩区の魅力発信の一翼を担ってほしい」と述べた。

 特別住民票によると、日中は寝ていることが多く、筒の中などでひっそりと過ごすのがお気に入り。住所はせせらぎ館で、チャームポイントは黄金色の肌と「への字型」の口と記されている。メスである可能性が高いというが、区の担当者は「多様な性のあり方を尊重する観点から、特別住民票には性別の項目を設けていない」。

 昨年春から川崎区の「カワスイ 川崎水族館」や多摩区役所で展示され、仮住まいが続いた。体長は約60センチを超えて、せせらぎ館の水槽では窮屈そうだった。

 このため、同館を委託運営しているNPO法人「多摩川エコミュージアム」は昨年10月~12月、新しい水槽を用意するためクラウドファンディング(CF)を実施。CFなどの寄付総額は目標額80万円を上回る約130万円になった。式典では、新調した専用水槽(横150センチ、奥行き57センチ、高さ50センチ)で過ごす姿が披露された。

 川崎市ではこれまで、ドラえもんや漫画「天体戦士サンレッド」のヴァンプ将軍にも、特別住民票が交付されている。(佐藤英法)