• アピタル

学校宿泊行事、延期か中止か 神奈川県教委、まん延防止適用決定受け

新型コロナウイルスオミクロン株

末崎毅、茂木克信
[PR]

 新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、政府は19日、神奈川県にも「まん延防止等重点措置」を適用すると決めた。期間は21日から2月13日までの24日間。対象は県内全市町村で、県から時短営業の要請を受ける飲食店だけでなく、教育現場の児童・生徒ら、幅広い県民に影響が及ぶ。

 まん延防止等重点措置の適用の決定を受け、県教育委員会は19日、期間中の県立学校の対応を決めた。学校行事のうち、卒業式は感染対策を徹底して行うが、修学旅行などの宿泊を伴う行事は、延期または中止とする。部活動にも一定の制限をかける。

 県教委によると、卒業式は式場の座席の間隔を可能な限り広く(左右60センチほど、前後1メートルほど)とる。卒業生の保護者も参列できるが、高校と中等教育学校は生徒1人につき保護者1人に限る。特別支援学校は各校の実情に応じて決めることにした。

 部活動による感染者もすでに確認されていることから、部活動は校内で、自校の生徒だけで行う。ただし校内であっても合宿は中止とする。時間は平日の放課後のみ90分ほどとし、週4日を上限とする。他校との練習試合や合同練習、県外遠征もやめる。一方、合同チームは他校でも活動できることにした。

 高校と中等教育学校は当面の間、下校時の混雑を避けるため短縮授業とする。全日制課程は40分を6コマ、定時制課程は40分を4コマが基本になる。特別支援学校も当面の間、時差通学と短縮授業を徹底する。

 市町村立学校の対応は、地域の感染状況に応じて各市町村の教委が決める。

 そのほか、県立の社会教育施設のうち博物館と美術館は、事前予約した人に限って入館可とする。図書館は通常どおり開館する。各施設の講座などは、事前予約制で行うことにした。

     ◇

 飲食店への要請内容も決まった。マスク飲食実施店の認証店は「午後9時までの時短要請と午後8時までの酒類提供可」か「午後8時までの時短要請と酒類提供停止」のどちらかを選べる。非認証店には「午後8時までの時短要請と酒類提供停止」を要請する。県内の想定対象店舗数は約4万店だが、8~9割にあたる約3万3500店が認証店という。

 飲食店には「1テーブル4人以内」とすることも求める。ただし、結婚披露宴や法事で飲食店を利用する場合は、当日全員が検査し、陰性が確認できれば人数制限はなしとする。

 要請に応じた中小飲食店への協力金は、「午後9時まで・酒類提供」を選んだ認証店は1日2万5千円~7万5千円、「午後8時まで・酒類停止」を選んだ認証店と非認証店は同3万円~10万円。大企業飲食店は同20万円が上限となる。

 大声を出さないイベントは「安全計画」を策定すれば2万人を上限に収容可能。2万人を超える場合は超過分の入場者全員が検査で陰性を確認できれば施設の定員まで収容できる。県主催のイベントなどは3月末まで原則、中止か延期に。2月から開始予定だった「かながわ旅割」は、開始を延期する。「Go To Eat」食事券は店内利用を控え、テイクアウトやデリバリーで利用するよう呼びかける。利用期限は延長される見込みだ。

 黒岩祐治知事は「感染が重症化リスクの高い高齢者に広がれば病床が逼迫(ひっぱく)する事態になりかねない。気を付けるべきは高齢者に感染を広げないこと。改めて一人一人が徹底用心をお願いします」と呼びかけた。(末崎毅、茂木克信)

     ◇

 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を受け、神奈川県教育委員会は19日、2月からの公立高校の共通選抜の日程を一部変更すると発表した。同月21日に予定していた追検査を25日にずらすなどして、受検者の受検機会を守る。

 県教委によると、感染者の療養期間や待機期間が10日間となったことから、追検査は共通選抜の学力検査(15日実施)の10日後にずらす。追検査も受けられなかった人には3月10日に「追加の検査」もある。

 同月22日と24日の一般募集クリエイティブスクール、連携型中高一貫教育校連携募集(県立愛川)、インクルーシブ教育実践推進校特別募集の追検査も25日に変更。3月にある定時制と通信制の定通分割選抜では、11日の学力検査を欠席した受検者のため同月25日に追加の検査を新たに行うことにした。

 担当者は「今後の感染拡大をしっかりモニタリングし、安心して受検できるようにしっかりと取り組んでいく」としている。(茂木克信)

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]