ロシアのウクライナ侵攻「短期間で可能に」 米国務長官が警戒感示す

ワシントン=高野遼
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 米国のブリンケン国務長官は19日、ウクライナを訪問してゼレンスキー大統領らと会談し、緊張が続くロシア軍への対応に一致して取り組むことを確認した。ブリンケン氏は「非常に短期間のうちに、ロシアがウクライナに攻撃的な行動をとることも可能になる」と強い警戒感を示した。

 ブリンケン氏は首都キエフでゼレンスキー氏やクレバ外相と会談した。ウクライナへの支援を改めて表明するとともに、直近のロシア側との協議内容を伝え、今後の対応について協議した。会談の冒頭でゼレンスキー氏は「(会談は)ウクライナの独立と主権への米国の支持を改めて強調するものだ」と述べ、米国による支援に感謝した。

 ウクライナ国境付近に展開する10万人規模のロシア軍について、ブリンケン氏は「短期間のうちに倍増させることが可能だ」と述べ、軍事侵攻となればウクライナ側に多大な人的被害が出ると警告した。

 ブリンケン氏は21日にジュネーブでロシアのラブロフ外相と会談する。ロシア側は、北大西洋条約機構(NATO)の拡大停止などの要求を突きつけ、米国に書面での回答を求めている。だがブリンケン氏は19日、「今回はラブロフ氏に書面を示すことはしない」と応じない意向を示した。(ワシントン=高野遼)