札幌市、濃厚接触者聞き取りを限定 同居家族や高齢者施設などに
佐藤亜季
新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、札幌市の秋元克広市長は20日午後に緊急会見し、感染者の対応にあたる保健所業務を見直す方針を示した。感染者の入院調整などにあたる人員を増やす一方、濃厚接触者への職員の聞き取りは同居家族や高齢者施設などに限定。感染急増による保健所業務の逼迫(ひっぱく)に対応する。
市保健所は現在400人の応援職員を入れて700人体制だが、さらに応援職員を増やして24日からは900人体制にする。感染した自宅療養者の健康観察や入院調整などを行う。
一方、濃厚接触者については、保健所職員による聞き取りを行う対象は、感染者の同居家族や高齢者施設、医療機関の入所者らに限定する。
それ以外の濃厚接触者は自分で10日間の経過観察をしてもらう。自分が濃厚接触者にあたるかどうかは市のウェブサイトで確認してもらい、必要に応じて医療機関を受診するなどの対応を求める。
秋元市長は「さらなる感染拡大が想定され、必要な人への医療提供を最優先にできるよう保健所業務の重点化を図っていきたい」と述べた。(佐藤亜季)

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