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「内密出産」について岸田首相が見解、慈恵病院長が玉木代表らと面会

堀越理菜
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 熊本市の慈恵病院が独自に受け入れを表明している「内密出産」について、岸田文雄首相は20日、「一般論として子どもの出自を知る権利をどう考えるか、未成年が内密出産を希望する場合の支援のあり方などの課題がある」などと見解を示した。衆院代表質問国民民主党玉木雄一郎代表の質問に答えた。

 内密出産は、病院の担当者だけに身元を明かして出産し、一定の年齢に達した子どもが望めば出自を知ることができる仕組み。慈恵病院では昨年12月、西日本在住の10代の女性が出産し、病院の新生児相談室長だけに身元を明かした。病院は女性が翻意する可能性があるとして、出生届を出さないまま赤ちゃんを預かっている。熊本市はこれまで「法令に抵触する可能性を否定することは困難」との見解を示している。

 岸田首相は、内密出産の違法性については「児童福祉法や医師法など厚生労働省の所管法令には直ちに違反と考えられる点はない」とする一方、刑法上の犯罪に当たるかどうかは「捜査機関により収集された証拠に基づき個別に判断されるべきだ」と、従来の政府見解を繰り返した。

 慈恵病院の蓮田健院長は代表質問前に、国民の玉木氏と伊藤孝恵参院議員と議員会館で面会。「(法整備の)近道は私が捕まることかと思う」などと述べ、内密出産への理解や必要な法整備を訴えた。玉木氏は「先生が捕まったら社会的な関心が高まると思わせていること自体、政治の不作為だし我々の責任。先生の思いを受け止めてできるだけスピーディーに前に進めたい」と応じた。(堀越理菜)