いきもの目線:淡いピンクのクルマサカオウム 鮮やかな冠羽は世界一

竹谷俊之
【いきもの目線】クルマサカオウム@キャンベルタウン野鳥の森=2022年1月17日、竹谷俊之撮影
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 今回の「いきもの目線」は、淡いピンク色のオウムを紹介する。色鮮やかな冠羽が特徴で、「世界一美しいオウム」と呼ばれるクルマサカオウムだ。可愛らしい仲良しカップルを飼育、展示しているキャンベルタウン野鳥の森(埼玉県越谷市)の協力を得て、360度動画の撮影をした。

 クルマサカオウムは、オーストラリア内陸の乾燥地域に生息。体長約40センチの大型のオウムの仲間で、つがいか少数の群れを作って生活する。顔から腹部にかけては淡いピンク色、背中と翼は白が基調の体色をしている。時折、広げる頭の冠羽が目を引く。先端から白、赤、黄色、赤の順番に色が付いている。

 飼育係の原慎司さんによると、冠羽の広がり方で感情が表現されるという。「興奮したり警戒したりしている時は冠羽が開き、リラックスしていると閉じています」と原さん。

 実は、これまでのいきもの目線で鳥の撮影は苦労してきた。レンズが大きな目に見えるらしく、エサを置いても近づかないことが多かった。今回も、難しい撮影になるだろうと覚悟はしていた。

【動画】キャンベルタウン野鳥の森の飼育係がクルマサカオウムを解説=竹谷俊之撮影

 種子やフルーツなどを入れた二つのトレーの間に360度カメラを設置した。すると、冠羽を広げたクルマサカオウムが近づいてきた。

 あれ? エサを食べている!

 予想外の展開に安堵(あんど)の表情を浮かべたのは、かくいう筆者だった。ただ、カメラの近くにあったエサは警戒していたようで、カメラを撤収すると食べ始めた。

 クルマサカオウムの平均寿命は約40~60年と長寿。繁殖が難しい鳥としても知られ、かなり相性が良くなければ、つがいにならないという。

 原さんによると、インコとオウムの違いは「冠羽」の有無で、冠羽があるのが「オウム」。同園で人気の「オカメインコ」は冠羽があるのでオウムの仲間だという。

 キャンベルタウン野鳥の森は、越谷市とオーストラリア・キャンベルタウン市の姉妹都市提携10周年を記念して1995年に建てられた。園内には、同市から贈られた23種約300羽の鳥類などを展示している。(竹谷俊之)