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コロナ治療、使われ始めた薬アクテムラ 研究を諦めかけた末の快進撃

有料会員記事新型コロナウイルス

瀬川茂子、杉浦奈実
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 新型コロナウイルスの肺炎に対して、関節リウマチなどの薬「アクテムラ(トシリズマブ)」が20日、国内でも使えるようになった。

 アクテムラは、当初の予想を超えてがんや子どもの病気の治療にも使われている。世界的な感染爆発でも活躍するこの薬について、もとになる分子の発見から薬の開発まで研究を進めた大阪大の岸本忠三・特任教授は「運がよかった」と振り返る。

 元になった研究は、大阪大グループが1986年に発表した論文にさかのぼる。免疫細胞病原体などを攻撃する「抗体」を作るように働きかけるたんぱく質「インターロイキン6(IL6)」の遺伝子の発見だ。

 しかし、最初は喜んだわけではなかった。その名が示す通り、同じような遺伝子の中では6番目の発見。岸本さんは「後追いや。もう研究を続けてもしかたないかもしれない」とさえ思ったという。

 ところが、IL6には当初の…

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