「八方ふさがりだ」 苦境の貸し切りバス、倒産が過去30年で最多

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箱谷真司
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 新型コロナウイルスの感染拡大で訪日客などが急減した影響で、昨年の貸し切りバス会社の倒産(負債1千万円以上)が過去30年で最多の14件に上ったことが、東京商工リサーチの調べで分かった。オミクロン株の感染拡大で訪日客が戻る見通しは立たず、国内旅行も落ち込む可能性があり、倒産や廃業がさらに増えるおそれもある。

 「コロナの影響がいつまで続くか分からない。この春には、会社が持たなくなるかもしれない」。西日本のバス会社の幹部は、そう嘆く。

 コロナ前、売り上げの8割は訪日客による貸し切りバスの利用だった。おもにアジアから来る団体客を3日から1週間ほどかけ、関西や関東などの観光地へ運んだ。しかし、感染拡大が始まった2020年1月下旬ごろから「予約が全部とけた」(幹部)という。

 昨夏の東京五輪では東京周辺で選手らを送迎する仕事が40日ほど入り、一時は業績が盛り返した。だが、顧客は訪日客中心だったため、旅行会社から国内客向けの仕事はほとんど入らず、国の観光支援策「Go To トラベル」の恩恵もほぼなかった。今は企業への送迎などを手がけているが、売り上げはコロナ前の8割減が続いている。

 数十台のバスは、月1千万円…

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