金子総務相、国の基幹統計の一斉点検を表明 国交省の不正問題受け

国交省の統計書き換え問題

[PR]

 金子恭之総務相は21日の閣議後会見で、国土交通省の統計不正問題を受けた国の基幹統計の一斉点検を行う考えを明らかにした。総務相の諮問機関である統計委員会が国交省の検証委員会が出した報告書を精査し、点検する項目を決めたうえで「各府省の集計プロセスを点検していただく」と語った。

 点検作業のスケジュールは今後、統計委員会が定めるという。総務省としては「統計委員会を全面的にバックアップし、統計の信頼性の向上に向けて全力で取り組む」とした。

 また、総務省側の対応を調べていた統計委員会の専門チームが14日にまとめた報告書で、国交省によるデータの二重計上に一部の職員が気づいた昨年8月以降に適切な対応をとらなかったと指摘されたことを受け、7人に訓告などの処分を出したことも発表した。統計審査官室の課室長級の職員を訓告、他の課室長級の職員3人を注意とし、黒田武一郎事務次官ら3人も監督責任があったとして厳重注意とした。

 基幹統計は、国民経済計算や国勢統計など、公的統計の中でも特に重要なものが統計法に基づいて指定され、現在は53ある。基幹統計の一斉点検は、厚生労働省所管の毎月勤労統計をめぐる不正の発覚を受け、2019年1月にも行われた。国交省はこの際、今回判明した「建設工事受注動態統計」の不正な処理を報告せず、政府として問題を見落とす形となっていた。