「元理事の指示」で2億円損害 日大が2回目の中間報告書

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 日本大学板橋病院をめぐる背任事件について日大は21日、監事の下に設置した調査チームによる2回目の中間報告書を公表した。元理事・井ノ口忠男被告(64)=背任罪で起訴=の指示で進められた医療機器調達の取引で約2億円の損害が日大に生じたと認定し、前理事長・田中英寿被告(75)=所得税法違反罪で起訴=の関与は否定した。

 井ノ口被告は板橋病院をめぐり、①建て替えに伴う設計業者選定②医療機器の調達の二つの背任事件で、医療法人「錦秀会(きんしゅうかい)」前理事長・籔本雅巳被告(61)と共に逮捕・起訴された。

 今回の報告書は②に関するもの。「井ノ口被告の指示で、何の業務も行っていない籔本被告の関連会社が商流に入った」ことで、日大の負担が不必要に約2億円増えたと認定した。

 井ノ口被告は調査に対し、②の取引の「お礼」として田中前理事長側に計3千万円を渡したが趣旨までは伝えていないと、弁護人を通じて説明。報告書は田中前理事長について「現時点では任務違背行為は認められない」とした。

 また日大は同日、こうした内部的な調査とは別に、外部の弁護士3人で構成する第三者委員会(橋本副孝委員長)を設置した。