北朝鮮の米牽制「ICBM発射の可能性が最も高い」 韓国の情報機関

ソウル=鈴木拓也
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 韓国の情報機関、国家情報院は21日、国会の情報委員会に対し、北朝鮮が今後米国を牽制(けんせい)するための軍事的な示威行動として、北西部の平安北道東倉里(ピョンアンブクトトンチャンリ)から大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する可能性が最も高い、と報告した。

 北朝鮮は20日の朝鮮中央通信の報道を通じて、核実験やICBM発射の再開を示唆している。韓国国会情報委に所属する国会議員が明らかにした国情院の報告によると、人工衛星と称してICBMを発射する可能性が高いという。ただ東倉里のミサイル発射場では今のところ「特異な動きはない」といい、具体的な根拠は明らかでない。

 北朝鮮は東倉里から、2012年12月と16年2月に「人工衛星の打ち上げ」と称して、固定発射台から長距離弾道ミサイルテポドン2」改良型を発射している。

 国情院はまた、北朝鮮が今月5日と11日に「極超音速ミサイル」と称して発射したミサイルが、グアムを射程に入れる中距離弾道ミサイル(IRBM)の「火星12」に類似したミサイルだとも報告した。2月16日の故金正日(キムジョンイル)総書記の生誕80周年や4月15日の故金日成(キムイルソン)主席の生誕110周年に向けて、軍事パレードの準備を行う動きも確認されたという。

 新型コロナ禍で途絶えていた中朝の列車往来は17日の再開以来、20両編成の列車が毎日1回のペースで運行。中国から北朝鮮に医薬品や食料品、建築資材などを運んでいるという。(ソウル=鈴木拓也)