「まん延防止等重点措置」が21日、東京都や香川県など13都県で始まった。大阪、京都、兵庫の3府県もこの日、重点措置を要請した。酒の提供自粛や時短営業を求められる飲食店からはため息が漏れる。
巨大な動くカニの看板で知られる「かに道楽」(大阪市)は、3府県で計22店舗が営業時間の短縮要請の対象となりそうだ。
「よい風がいっこうに吹いてこない」。かに道楽の広報担当者は嘆く。
この冬は海外需要の高まりなどでカニの価格が高騰し、仕入れ値は昨冬の倍近い。そのうえ、長引く新型コロナの影響で忘年会、新年会シーズンでも客足は戻らず、例年の2割にも届かなかった。そこにオミクロン株による感染爆発が襲ってきた。
大阪府内でカニ料理店を営む男性も「値上げとオミクロンの、ダブルパンチです。助けてください。時短要請はこれが最後になってほしい」と語った。
高松市では昨年8、9月以来、2回目となる重点措置がスタートした。市中心部の繁華街では、店先の「休業いたします」などの貼り紙が目立つ。
イタリア料理店「ミラノのお…

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