香川県丸亀市がコメ農家支援へ コロナ禍での価格下落受け補助金

多知川節子
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 新型コロナウイルスによる外食需要の落ち込みなどの影響で、全国的にコメの価格が下落している。コメ農家を支援しようと、香川県丸亀市は独自の補助金を給付することを決めた。市によると、コメの減収分を補う現金給付策は県内市町で初めてという。

 21日に開かれた臨時市議会で、事業費約1億2千万円を含む一般会計補正予算案が可決された。対象は、今年度に主食用米を作付けした約2500軒の農家(面積1100ヘクタール)を想定。減収分の3分の1程度と見込む10アールあたり1万円を給付し、生産継続を支援する。

 JA香川県によると、コロナ禍で外食が減ったことなどからコメの在庫が増え、販売価格が下落。JAが集荷の際に農家に仮払いする概算金は、今年度産は前年度産に比べて60キログラムあたり2千~3千円下がり、1等級米でも1万円前後という。

 市内で約90アールを作付けしている兼業農家の男性(66)は「農機具などにかかるコストもあって継続的に赤字のうえに、コロナ禍に追い打ちをかけられた」。JAの担当者も「これでは続けられないという声も聞かれる」とし、「香川では作付面積は維持する方針で、JAも種子や苗の購入助成金などを用意しているが、自治体からの支援も歓迎したい」と話す。

 市農林水産課の担当者は「農地を守ってくれている稲作農家の方に、今年も継続してもらえるよう少しでも応援することで、耕作放棄地の抑制につなげたい」としている。(多知川節子)