紙面からSNSへ 写真拡散一変 読者の新聞写真、66年で一区切り

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池永牧子、堀英治、大和久将志
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 多くの命が奪われた自然災害や大事件、大事故から、彩り豊かな花鳥風月の一枚まで、新聞紙面に幅広く掲載されてきた読者の投稿写真。だが、スマートフォンなどで「1億総メディア化」が進み、ここ10年ほどで写真の「拡散」の主流はSNSへ。投稿は引き続き受け付けるものの、名前を変えながら1956(昭和31)年から66年続いてきた朝日新聞の「読者の新聞写真」の特集は23日朝刊でピリオドを打つ。

 羽田発香港行きのBOAC(英国海外航空)機が乱気流で空中分解して富士山麓(さんろく)に墜落、乗客・乗員124人が死亡した66年3月、事故機が偶然写った投稿写真が朝日新聞の朝刊1面に東京本社版は7段抜き、大阪本社版は9段抜きで載り、米AP通信が世界に配信した。

 会社の慰安旅行で訪れた箱根駒ケ岳山頂で撮った京都府木津川市の池上拡朗さん(76)は「1カ月前に買ったばかりの望遠レンズ富士山にかかった飛行機雲のようなものを撮ったら、墜落していく飛行機だった。当時暮らしていた東京の会社の寮に帰ってから、大きな旅客機の事故だと知った。有楽町にあった朝日の本社へカメラごとフィルムを持っていった」と振り返る。いまも山岳写真を撮りにカメラを担いで山を歩いているという。

 「自分の写真展を開いても来…

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    伊藤大地
    (朝日新聞デジタル編集長)
    2022年1月22日17時48分 投稿

    【視点】誰もがスマートフォンで決定的瞬間を収め、ソーシャルメディアに投稿できるいまはまさに、「一億総フォトジャーナリスト」という時代なのでしょう。同時に、世論誘導を目的とした捏造画像も、一瞬で広まる時代でもあります。誰でも真偽問わず、画像を投稿でき