犬猫の販売・繁殖業者は変わるか 省令で数値規制、記者は現場訪ねた

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太田匡彦
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 犬猫の繁殖業者やペットショップの飼育環境を改善、悪質業者を淘汰(とうた)するため、具体的な数値規制を盛り込んだ飼養管理基準省令が昨年6月から順次、施行されている。日本は動物福祉の「後進国」と批判されてきたが、この省令の施行によって繁殖・販売にかかわる犬猫については状況が大きく改善すると見られている。対応に追われる現場を訪ねた。

 東京都江東区に本社を置くペットショップチェーン大手のコジマでは、約50あるすべての店舗で店頭の展示ケースやバックヤードにあるケージの入れ替えを進めている。経過措置のため施行が今年6月まで猶予されている、寝床や休息場所として使うケージに関する基準(犬猫ともに最低面積が体長の2倍以上×体長の1・5倍以上)を満たすためだ。温度・湿度の管理や休憩時間の確保など既に施行されている基準への対応も含めて数億円の投資になるというが、「動物に優しい環境を整えたい」(川畑剛社長)としている。

 全国で「ペットプラス」約120店を展開するAHB(東京都江東区)も各店舗の展示スペースを広げたり、運動場を設けたりと対応を急ぐ。川口雅章社長は「億単位の支出になる。在庫として抱えられる子犬・子猫の数も2割程度減るが、すべて動物の幸せのためだ」と話す。24年6月に完全施行される従業員1人あたりの上限飼育数(販売用の子犬は20匹、子猫は30匹)については「労働環境改善の一環で、もともと基準を大きく上回る人員を配置している。問題なくクリアできている」(川口氏)という。

 こうしたショップに子犬・子猫を出荷している繁殖業者はどうか。

 神奈川県内で約150匹の繁…

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