「対中抑止同盟」化する日米同盟 軍事も経済も、Push back

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岩尾真宏、相原亮、ワシントン=青山直篤、園田耕司、北京=高田正幸
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 岸田文雄首相とバイデン米大統領が21日にオンラインで会談し、日米外務・経済担当閣僚による協議の枠組み「経済版2プラス2」の新設で合意した。台頭する中国に対抗するため、軍事面で強化されてきた日米協力が経済安全保障の分野に広がることがより明確になり、日米同盟は「対中抑止同盟」としての性格を強めている。

 会談後に電話会見した米政権高官によると、バイデン氏は日米豪印(クアッド)首脳会議に出席するため、今春の後半に日本を公式訪問する意向という。両首脳は会談で東シナ海南シナ海、台湾をめぐる問題で中国を非難。経済版2プラス2の創設は、中国への対抗を念頭に経済安全保障上の連携を深める狙いがある。

 両首脳が最も時間を割いて議論したのが、中国への対応だった。岸田首相は会談後、記者団に「(中国関連の問題に)かなりの時間をかけてやりとりを行った」と振り返った。日本政府関係者によると、約1時間20分に及んだ会談のうち、半分ほどを中国問題について議論したという。

 両首脳は東シナ海や南シナ海…

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    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所准教授)
    2022年1月23日10時54分 投稿

    【視点】「対中抑止同盟」と見出しが付けられていますが、幾つかの意味で注が必要です。 まず、日米安全保障体制のもと、両国の防衛協力さらに外交戦略が中国をかなり念頭にシフトしたのは、(野田〜)安倍政権期です。 また、防衛協力では進展が目立つものの、