史上初の3兄弟同時関取へ 「弟2人に追いつく」長男が勝ち越し

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 史上初の「3兄弟同時関取」へ――。幕内で活躍する弟2人を追う長男が、大相撲初場所(東京・国技館)14日目の22日、勝ち越しを決めた。悲願の十両昇進へ、一歩近づいた。

 東幕下17枚目の若隆元(わかたかもと)(30)は、3勝3敗で今場所最後の一番を迎えた。霧の富士を立ち合いから圧倒し、2場所連続の勝ち越し。「落ち着いて取れました」と笑みを見せた。

 次男は初場所で新入幕の若元春(わかもとはる)(28)で、三男は三役経験者の若隆景(わかたかかげ)(27)。戦国武将・毛利元就(もとなり)の教え「3本の矢」に由来するしこ名を持つ3兄弟には、角界で前例のない「3兄弟で同時関取」という記録がかかっている。

 3人は福島市出身。祖父が元小結若葉山、父は元幕下若信夫(わかしのぶ)という相撲一家に育った。

 小学4年で相撲を始めた長男をみて、弟もまわしを締めた。2009年に長男が荒汐部屋に入ると、次男、実業団と進路を迷った三男も続いた。

 だがプロでの出世順は年齢と逆。最高位が東幕下7枚目(18年秋場所)の若隆元は弟の付け人を務め、3人で外食して、自分だけサインを求められなかった経験もある。

 あとは長男だけ。そんな声がプレッシャーにもなりそうだが、若隆元はこの日、「応援していただいているので、プレッシャーではなく、力に変えたい。弟2人に追いつけるように頑張ります」と言った。