こんな寒さでバナナかよ 北海道で牛の糞尿発電を使った栽培が軌道に

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中沢滋人
【動画】極寒の北海道でバナナ栽培が軌道に=中沢滋人撮影
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 熱帯で採れるバナナが、北海道でもできたら面白いかも。北海道新得町の「友夢(ゆうむ)牧場」が3年前から、乳牛のふんや尿を利用したバイオガス発電の余熱を使ってバナナの栽培に取り組んでいる。昨秋からは一般向け販売も開始した。零下20度にも達する北海道の厳寒期にもかかわらず、ハウスの中ではバナナが黄色く実り、少量だが着実に出荷を続けている。

 日高山脈の佐幌岳のふもと。牧草地が広がる一角。バイオガスプラントに隣接するように約300平方メートルの農業用ハウスがある。取材したのは1月19日。外は一面の雪景色だが、内に入ると、むっとする湿度と30度を超す暑さで、まさに「熱帯」を感じた。高さ約4メートルに育ったバナナの木のあちこちには、バナナの房がぶら下がっていた。

 黄色くなった実を手際よく収穫しているのは、担当の丸橋徹也さん(35)。「気をつけているのは、温度管理と水やりの量、肥料をやり過ぎないぐらい。牛の糞尿(ふんにょう)由来の肥料による養分と、新得のおいしい水をたくさん吸収しているので、おいしいバナナが育つのです」と話す。小さめのサイズで皮が薄いのが特徴の「グロスミッシェル」を食べてみると、クリーミーな食感とほどよい甘さが口に広がった。

 現在、ハウス内には約30本…

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