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感染ゼロなのに全市民を検査、「びびり過ぎ」批判も 中国・ハルビン

新型コロナウイルス

瀋陽=平井良和
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 人口約1千万の中国黒竜江省ハルビン市は22日、市内で全住民の新型コロナウイルスのPCR検査を実施すると通知した。中国では感染拡大中の街で全員検査をすることがあるが、ハルビン市では1カ月以上、市中感染者が確認されていない。市政府は「全国各地でのオミクロン株の報告」などを理由としており、春節の帰省ラッシュ北京冬季五輪を前に異例の対応に出たようだ。

 市政府の通知では、24日朝から全員検査を始め、28日までに終えるとされている。実施の理由には「春節で人の移動が増えるため」とも記されている。検査を終えていない人は、建物に入る時や公共交通機関を利用する際に提示するスマホのアプリで「問題がある」ことが示されるようになるという。人口約500万人の同省チチハル市でも、ほぼ同時期に全員検査が実施されるという。

 市中感染は両市だけでなく、同省内でも1カ月以上確認されていない。その上、今は零下25度まで下がることもある寒さで、出歩く人は少ない。SNS上には「何で今やるんだ」「外の気温を知っているのか」「びびり過ぎだ」などと批判が渦巻いている。「市の金が余っているということでいいんだな」「官僚様のご昇進をお祈りしています」などとの皮肉の声もみられる。

 中国本土では2月1日に春節、4日に冬季五輪の開幕が控える中、各地で新たな市中感染の報告が相次いでいる。変異株「オミクロン株」とみられる一連の感染拡大も天津市河南省などで約800人、広東省で約40人が確認されている。1月中旬には北京市でもオミクロン株の感染者が見つかった。移動の時に陰性証明の提示を求めたり、春節の帰省を控えるよう呼びかけたりする地域が増えている。(瀋陽=平井良和)

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