3兄弟、同じ日に勝ち越しのミラクル! 「うれしい」夢の記録へ前進

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 大相撲初場所(東京・国技館)14日目の22日、新入幕の若元春(わかもとはる、28)が勝ち越しを決めた。長男で幕下の若隆元(わかたかもと、30)、三男の幕内・若隆景(わかたかかげ、27)も勝ち越し。3兄弟が同じ日に、そろって給金を直した。

 「3人とも勝ち越せたのは、すごいうれしいです」

 若元春はオンライン取材で笑みを見せた。

 「今場所はチャレンジぐらいの気持ちで挑んだ場所だった。でも、思いきり動けたし、良い立ち合いもできたので、それがつながってきたのかなと思います」と話した。

 今場所は9日目(1月17日)に祖父で元小結若葉山の命日を迎えた。その祖父が現役時代に締めていたものを再現した化粧まわしで、土俵入りも行った。

 三男の若隆景も勝ち越しの後に取材に応じ、いつも通りクールに「まだ一番(千秋楽が)あるので、しっかり集中していきたい」と話した。

 3兄弟は福島市出身。父も元幕下若信夫(わかしのぶ)という相撲一家に育った。夢は、史上初の「3兄弟同時関取」だ。

 過去に3兄弟で関取になったのは1980~90年代に活躍した「井筒3兄弟」だけだ。長男で元十両の鶴嶺山(かくれいざん)と、ともに関脇まで昇進した次男・逆鉾(さかほこ)、三男・寺尾。ただ3人が同時に十両以上にいたことはない。

 東幕下17枚目にいる長男が十両に昇進すれば実現する。

 14日目、今場所最後の相撲で勝ち越しを決めた若隆元は、「応援していただいているので、プレッシャーではなく、力に変えたい。弟2人に追いつけるように頑張ります」と話した。

 3人のしこ名は「三本の矢」の教えで知られる戦国武将の毛利元就(もとなり)の息子たち(毛利隆元、吉川元春、小早川隆景)にちなむ。