おトクなポイント、「ポイ活」ブームの裏に税金あり

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中川透
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アナザーノート 中川透記者

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 蔵造りの街並みや大正期の洋館など、歴史情緒あふれる観光地として知られる埼玉県川越市。その市内各所でいま、真っ赤なのぼりがはためいている。

 のぼりには「ペイペイでおトクなキャンペーン実施中!」の文字。キャッシュレス決済のペイペイで支払うと、購入額の最大25%が戻ってくる。期間は1月5~31日。記者もさっそく街を歩き、使ってみた。

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購入額の最大25%還元を伝えるペイペイのキャンペーンの案内=埼玉県川越市

 「お祭り男」として知られる芸人、宮川大輔さんのにぎやかなCMを見て、興味はあった。ただ、電子マネーのスイカとクレジットカードがあれば、たいていのキャッシュレス払いには不自由しない。ペイペイの様々なキャンペーンを横目で眺めるだけで、これまで使ったことが一度もなかった。

 試してみると、思った以上に簡単。アプリをダウンロードして、コンビニにある端末で現金3千円をチャージする。おみやげ店で購入時にスマホをかざせば、「ペイペイ♪」という軽やかな音声が鳴り、あっという間に支払い完了。購入額840円に対して25%分の210円が、ボーナスとして還元される。これは、後日の買い物で使えるポイントになる。現金3千円をスマホに入れて買い物していくと、3750円(25%増)の価値へと変わる。クレジットカードから家電量販店まで、いろいろなポイント集めを体験してきたが、相当に高い還元率だ。

 なぜ、こんなにおトクなのか。読み解くかぎは「税金」にある。

 川越市は今年度の補正予算で「キャッシュレス決済消費活性化事業」として、1億9450万円を計上している。内訳は、還元の原資が1億8千万円、ペイペイへの業務委託料が1400万円、案内チラシなどの印刷製本費が50万円。すべてコロナ対応の国の地方創生臨時交付金を元手にしている。ポイント還元率から逆算すると、川越市にとって、1億8千万円の国の税金をもとに、この4倍の7億2千万円の地元消費を喚起できる事業になる。

「四方よし」のとりこ、あちこちに

 ペイペイ社によると、こうし…

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