静かな山中にたたずむ資料館 のぞくとサーカスの夢が広がっていた

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張春穎
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 【群馬】神戸駅の近くにあるサーカス資料館――。といっても港も商店も人影もなく、深い山中を進むと、コテージ風の建物にたどり着く。中をのぞくと、まきストーブのそばに男性がひとり。そこは夢が詰まった場所だった。

 クラウン(道化師)の置物、本、お面……。吹き抜けの空間にサーカス関係の品々が所狭しと並ぶ。「集めるのが楽しくて。いい雰囲気でしょ」と、資料館をつくった西田敬一さん(78)。国内外から集めたもので、本だけで1千冊。公演で使われた空中自転車やポスターもあるが、飾る場所がない。

 寝泊まりしながらサーカス研究ができるように、ベッド付きの勉強机も3台並ぶ。炊事場や風呂もあり、商店まで車で約30分の地で自炊ができる。夜は特に静かで、星がきれいだ。

 資料館は25年前の1997年、西田さんらが群馬県旧東村(現みどり市)の山中に建てた。木造2階建てで延べ床面積約160平方メートル。最寄り駅はわたらせ渓谷鉄道の神戸駅で、神戸市のJR神戸駅とは違って「ごうど」と読む花桃の名所だ。

 西田さんがサーカスに出会っ…

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