祭りがだめならコメディー映画で 川口市

堤恭太
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 埼玉県川口市で開催予定だったイベント「川口宿 鳩ケ谷宿 日光御成道まつり秋絵巻」が新型コロナウイルスの感染拡大で2年連続で中止となったのを受け、実行委員会はかわりに53分の短編コメディー映画「ロード・オブ・ONARI」を制作した。YouTubeで無料配信している。

 ストーリーは、将軍徳川家光が御成道を通り、日光東照宮へ向かう途中に現代の川口市にタイムスリップ。そこで市民らと触れあいながら江戸時代に戻ろうとする姿をコメディータッチに描いている。鋳物工場やオートレース場、国の重要文化財の旧田中家住宅など市内各所で撮影された。

 徳川家光を津田寛治が演じるほか、竹中直人松原智恵子山口智充、秋山ゆずき、と実力派に加えて、朝井瞳子、荒井敦史ら若手も住職の娘や市職員、学芸員などに扮する。PRなどを含めた総事業費は約3300万円。

 12日にはイオンシネマ川口で特別試写会と出演者の舞台あいさつが行われた。市議会の関裕通議長が24年前に竹中直人さんのマネジャーだったことを明かし、「人生のいろはを教えてもらった」と感謝。竹中さんは「昔と変わってないよ」と照れた。酒井善史監督は「川口は鋳物が象徴的な街。溶けた鉄が流れる炉などには説得力があった」と話した。

 御成道は徳川将軍の日光東照宮参拝の街道で祭りは参拝の列を再現する。2012年に鳩ケ谷市との合併1周年を記念して始まった。2回目の14年からは4年ごとに開催され、22年開催に向けてプレイベントとして20、21年に秋絵巻を行う予定だった。(堤恭太)