鹿島「常勝軍団」の復活誓う 新体制発表

古源盛一
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 【茨城】サッカーJ1鹿島アントラーズは22日、神栖市のホテルで、2022年の新体制を発表した。昨年は新型コロナウイルスの影響で会見が中止されたため、2年ぶり。クラブ史上初の欧州出身の新監督の下、「常勝軍団」の復活を誓った。(古源盛一)

 今年のクラブスローガンは「Football Dream(フットボールドリーム)いどむ」。小泉文明社長は「フットボール、ビジネス両面で挑戦のシーズンと位置づける」と紹介した。

 18年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝以後、遠ざかるタイトルの奪還に向けて、元スイス代表のレネ・バイラー監督に指揮を託した。ベルギーエジプトでクラブをリーグ優勝に導いた実績があり、ブラジル路線の伝統を持つアントラーズに欧州の最新の戦術を採り入れるのがねらいという。「挑戦者として国内3大タイトル奪還を目指す」(小泉社長)とした。

 事業面では、4月からカシマスタジアムに隣接する鹿嶋市スポーツセンター、卜伝の郷運動公園の指定管理者となり、スタジアムを含めた一体で自主イベントを開催。スタジアムは昨季試験的導入したソファ付きのシートなど「付加価値付きシート」を増やす。

 このほかクラブ内に「地域社会連携グループ」を組織し、鹿行地域の5市やフレンドリータウン、県との連携を強化。クラブハウスも増改築する。

「選手の特長生かす」

 会見には、新加入の6選手と小泉社長が出席し、バイラー監督はスイスからオンラインで臨んだ。来日時期が見通せず、選手たちは現在、岩政大樹・新コーチの下で監督と意見交換した練習メニューをこなしているという。

 バイラー監督は「今の状況の中でやる方法しかない。正直非常に難しい状況だ」。その上で、「選手の特長を生かしながらエンターテインメント性や、皆さんが満足できる形を表現できれば」と語った。

 新加入選手で最も注目されたのが、ベルギー・シントトロイデンから2年半ぶりに復帰したFW鈴木優磨選手(25)だ。大黒柱として、小笠原満男さんの背番号40を受け継ぎ、欧州の戦術とチームとの橋渡し役が期待される。

 鈴木選手は「2年前に比べ、若い選手が非常に増えた印象がある。ベルギーでは一つの練習でも勝ちにこだわり、自分もメンタル面で成長できた。勝たせるプレーを(若い選手に)背中で見せていきたい」と意気込みを語った。

 チームは24日~2月4日に宮崎でキャンプ(ファンサービスは中止)の予定。同13日に恒例の一戦として水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチに臨む。